アニメ作品監督の今 敏監督が2010年8月24日にお亡くなりになりました。
今監督については一言で言い表せないので後日改めて書くことにします。今はただお疲れ様でしたとだけ。
今監督の訃報について、公式に解禁となるまでに主にTwitter上で真偽をめぐり混乱が起きてしまいました。
第一報はおそらくこちらだと思います。(ガイナックス武田康廣)
takedayasuhiro 今敏さんの訃報をさっきmixiで読んだ。47歳。もう吉祥寺の飲み屋で会う事がないのか。悲しすぎる。
さらにこちら(ゆうきまさみ)や
takedayasuhiro 僕も今知人の日記で確認しました。ちょっと言葉がないです。
といった著名なクリエイターの方がツイートをされたため、騒動は夜明けからどんどん大きくなっていきました。
そして14時過ぎに公式サイトからお知らせが。
これでようやく事態は収束に向かいましたが、公式サイトは朝から繋がらず、おそらくマッドハウスや関係者の方々に問い合わせが殺到したと考えられます。
一体どうしてこんなことになってしまったのでしょう。考えられる原因をいくつかあげてみます。
- 情報が解禁されていない状態で関係者が公開が制限されているとはいえWEBの日記に書いてしまったこと
- 公開範囲が制限されている日記を誰でも見れるツイッター上で公表してしまったこと
- 一次ソースを公表出来ない状態で肯定してしまったこと
- 投稿者が公式で公表できない状態であることが想像できなかったこと
- 情報を発信した側が著名人であったこと
が挙げられます。
1は、WEBにあげてしまった情報は基本的に公開されても仕方のないものとして扱われるという概念がなかったと思われます。
2は、1と矛盾するようですが、公開範囲に制限をかけている情報については誰でも見れる状態の場所で公開すべきではなかったと考えます。
3は、mixiの日記という確認できない情報をソースに事実を肯定してしまったことが更に混乱に拍車をかけてしまいました。
4は、ご遺族、ご関係者は密葬が終わり次第公表と考えていたようです。情報が解禁になってない状態で問い合わせが殺到したらどういう事態になるかを投稿者が判断出来なかったことが原因だと考えます。
5は、上記の情報を投稿した方がいずれも著名なクリエイターの方で、Twitter上では数千、数万単位のフォロワーを持っているため、情報の伝播がものすごい速さであったことが原因です。こうなってしまうとコントロールは不可能です
Twitterは短時間の間に情報が駆け巡るサービスです。そこで情報のコントロールを誤るとこういった混乱を招きます。
投稿した方に悪気がないとはいえ、最終的に関係者の方々にご迷惑をかける事態となってしまいました。
これは悲しいことだと思います。
ではこんな悲しい事態を防止するにはどうしたらいいかを考えてみます。
- 著名人の結婚、訃報、有名作品の新作情報などは解禁されていない状態の場合は公式の発表を待つ
- WEBに未解禁の情報を書かない。
- 未解禁の情報を見た場合は、安易にWEBに公開しない
- ソースがmixiの日記や関係者情報などで裏が取れない場合は情報を安易に肯定しない
- 誤って情報を漏らしてしまった場合、事実であってもその場で安易に肯定しない。簡閲者には公式発表を待つように促す
- 自分が著名人の場合は影響力を考慮する
今回の場合は皆が少しずつ配慮出来ていれば防げた事態だと考えられます。
Twitterは便利な半面使い方を誤ると多くの人を傷つける凶器となります。
そのことを多くの人が理解することも必要ではないでしょうか。
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